山近泰作品の中で、代表する絵のひとつ、神象。
オリジナル色のブルーを身に纏った、迫力と愛らしさを兼ねそろえた美しい象ですが、
象の絵を描き始めた当初は今とは全く異なった”ハッピーホーリー”をテーマにした象を描いていたそうです。
こちらが当時のハッピーホーリーの象が描かれたフリーカップ。
現在の神象と比べデザインや色が違うこともさることながら、象の表情や線の流れの違いが印象的です。
象のグレーと蓮の絵が柔らかく、インドの織物がアクセントとなった華やかなカップです。
ハッピーホーリー(ホーリー祭)
インドの春祭り。春の訪れを祝い、誰彼無く色粉を塗りあったり色水を掛け合ったりしてお祝いをします。
イベントで象たちはカラフルなペイントをされ、美しいインド織物を身にまとって町を練り歩きます。
インドにおける象は、働き手であり、財産であり、ペットでもあり、大切な仲間という存在です。そして、神の遣いとも言われています。
現地のマハラジャたちは乗り物としての象を自慢するためのものでもあり、どれだけお金をかけ、磨き上げ、飾り立てたかを見せ合うそうです。
(後半へ続く)
スタッフ:ヨコヤ